10代の学生たちと接して約1年。学ばせてもらったこと
――教える立場になって、初めて気づいたこと
はじめに
甲陽クリエイトの森です。
私は現在、
映像・配信技術に関わる仕事をする一方で、
10代の学生たちと関わる機会をいただいています。
気づけば、
学生たちと接して約1年が経ちました。
最初は
「教える側として、何を伝えられるだろう」
そんな気持ちで現場に立っていましたが、
今振り返ると――
学ばせてもらったのは、圧倒的に私のほうでした。
「今どきの若い子」という言葉の違和感
正直に言うと、
関わる前はどこかで
「最近の10代は…」という言葉を
無意識に使いそうになっていました。
でも、実際に向き合ってみると、
その言葉がいかに雑で、
相手を見ていない表現かに気づかされました。
学生たちは一人ひとり、
驚くほど違います。
- 得意なこと
- 苦手なこと
- 興味の方向
- 言葉の受け取り方
「若い」という共通点だけで括れる存在ではありませんでした。
彼らは「やる気がない」のではなかった
よく聞く言葉に、
「最近の学生はやる気がない」というものがあります。
でも実際は、
やる気の出し方がわからないだけ
という場面を何度も見ました。
- ・失敗したらどうしよう
- ・間違えたら恥ずかしい
- ・正解がわからない
そんな不安を抱えたまま、
立ち止まっている子が多い。
少し声をかけるだけで、
驚くほど真剣に向き合ってくれることもあります。
技術よりも大事だった「言葉の選び方」
配信や映像の技術は、
正直あとからいくらでも学べます。
でも学生と接する中で、
私が一番意識するようになったのは
言葉の選び方でした。
- 否定から入らない
- できていない点だけを見ない
- 「なんで?」ではなく「どうした?」と聞く
たったそれだけで、
相手の反応は大きく変わります。
教える立場になって見えた、自分の未熟さ
学生からの質問に、
即答できないこともたくさんありました。
そのたびに、
「私は本当に理解できているだろうか?」
と自分に問い直すことになります。
教えるという行為は、
自分の理解の浅さを、正直に突きつけられる仕事
でもありました。
そのおかげで、
技術や知識を改めて整理する習慣が身につきました。
10代の感性は、想像以上に柔らかい
学生たちは、
大人が思っている以上に
新しい考え方を受け入れる柔らかさを持っています。
- ・配信の構成
- ・見せ方
- ・伝え方
こちらが「こうあるべき」と決めつけずに提示すると、
予想もしない発想が返ってくることも多いです。
そのたびに、
「固定観念を持っているのは自分のほうだった」
と気づかされます。
教えることは、一方通行ではなかった
この1年で一番大きかった学びは、
教えることは一方通行ではない
ということです。
学生たちの反応や言葉は、
私自身の仕事や考え方にも影響を与えています。
- ・どう伝えるか
- ・どう寄り添うか
- ・どう任せるか
それは、
クライアントや現場スタッフと向き合う姿勢にも
そのままつながっています。
これから社会に出ていく人たちへ
もしこの記事を、
これから社会に出る学生が読んでいたら、
ひとつだけ伝えたいことがあります。
最初から完璧である必要はありません。
- わからないことがあってもいい。
- 立ち止まってもいい。
- 時間がかかってもいい。
大切なのは、
「向き合おうとする姿勢」だけだと思っています。
おわりに
10代の学生たちと過ごしたこの1年は、
私にとって
仕事の原点を思い出させてくれる時間でした。
これからも、
教える立場でありながら、
学ばせてもらう姿勢を忘れずに。
そんな気持ちで、
仕事にも、人にも向き合っていきたいと思います。