ライブ配信のススメ!
――ポート解放なしでSRT伝送をするという選択
(そして「LIVE on LIVE」を作った理由)
はじめに
甲陽クリエイトの森です。
ライブ配信の現場で、
こんな相談を受けたことはありませんか?
- ・会場の回線が厳しくてポート開放ができない
- ・セキュリティ的にルーターを触れない
- ・海外と映像をやり取りしたいけど、遅延が怖い
私自身、
何度もこの壁にぶつかってきました。
そこで本格的に向き合うことになったのが、
SRT(Secure Reliable Transport)伝送です。
SRTは便利。でも「設定が難しい」
SRTは、
- ・低遅延
- ・安定性が高い
- ・海外伝送にも強い
とても優秀なプロトコルです。
ただし、
現場で使おうとすると一気に難易度が上がる。
特に問題になるのが、
- ・ポート解放
- ・グローバルIP
- ・NAT・ファイアウォール
このあたり。
「理論はわかるけど、
今この現場でそれ無理やねん…」
という状況、正直めちゃくちゃ多いです。
ポート解放ができない現場は、珍しくない
実際の現場では、
- ・商業施設
- ・公共施設
- ・学校
- ・海外拠点
ルーターを触れない現場のほうが多い
と言っても過言ではありません。
そのたびに、
- ・回線を変える?
- ・別の方法に切り替える?
- ・そもそもSRT諦める?
そんな判断を迫られてきました。
「ポート解放なし」で完結させたい
そこで考えたのが、
- 現場側は、何も難しいことをしなくていい
- ただ送るだけ
- 管理と制御は、外側でやる
この考え方。
技術者が現場で消耗しないためにも、
構成はできるだけシンプルであるべき
だと思っています。
そこで生まれたのが「LIVE on LIVE」
そんな試行錯誤の中で作っているのが、
LIVE on LIVE という仕組みです。
ざっくり言うと、
- ・中継用サーバーを複数用意
- ・現場は「外に向けてSRT Caller」
- ・サーバー側で集約・中継
- ・配信・収録・分配を柔軟に制御
という構成。
現場側でポート解放は不要。
「送る」だけに集中できるようにしています。
実際の使い勝手は?
正直な感想を書くと、
めちゃくちゃ楽。
- ・現場での事前説明が減る
- ・回線トラブル時の切り替えが早い
- ・海外とのやり取りも精神的に楽
特に良かったのは、
"判断するポイントが減る"こと。
配信って、
技術的判断の連続なので、
考えることが少ない構成は本当に助かります。
海外伝送でも「怖くない」
SRT+中継サーバー構成にしてから、
- ・海外 → 日本
- ・日本 → 海外
どちらも実運用で使っています。
遅延も把握しやすく、
「いま何が起きているか」が見える。
これは精神的にもかなり大きいです。
技術は「使われてこそ」意味がある
SRT自体は、
もう珍しい技術ではありません。
でも、
- ・現場で使えるか
- ・誰でも運用できるか
- ・トラブル時に戻れるか
ここまで含めて設計しないと、
ただの自己満足になってしまう。
LIVE on LIVEは、
その反省から生まれた仕組みです。
まだ開発途中。でも、手応えはある
正直に言うと、
LIVE on LIVEはまだ発展途上です。
- ・UIも、
- ・機能も、
- ・改善したいところは山ほどあります。
でも、
- ・実際に現場で使えている
- ・トラブルが減っている
- ・説明が簡単になっている
この手応えは、確実にあります。
おわりに
ライブ配信の技術は、
日々進化しています。
でも一番大事なのは、
「現場が楽になること」
だと思っています。
ポート解放なしでSRT伝送をする、
という選択肢が、
誰かの現場を少しでも助けられたら。
そんな思いで、
これからも改善を続けていきます。